知らないとヤバイ、Web3(Web3.0)について解説

  • 2022年10月16日

・Web3(Web3.0)って何?
・知らないとヤバイの?

こんな疑問にこたえます。

2021年から、「 Web3(Web3.0)ウェブスリー」や「NFT」といった用語が聞かれるようになりました。

なんとなく聞いたことあるけど、よく分からないという方もいるのではないでしょうか?

そのためこの記事では、 Web3(Web3.0)について分かりやすく解説していきます。

Web3(Web3.0)とは、セキュリティ進化によって生まれる新しい社会のシステム

Web3(Web3.0)とは、セキュリティ進化によって生まれる新しい社会のシステムを指します。

ちょっと分かりにくいので、簡単にいうと、
・現代ではWebを介してモノやサービスを利用するのが当たり前
・ネットの中で色々な人と繋がれる時代になった
・Webがない生活は考えられない

一方で、
・Web上で個人情報へのアクセスが簡単にでき、個人を特定することもできる
・セキュリティが不安

という状態です。

そうなると、社会的にセキュリティを強化しようねという動きになっていくわけです。

こうした背景を踏まえて、Web3.0について解説していきましょう。

1.0→2.0→3.0はバージョンアップのこと

まずWeb3.0の数字についてですが、1.0とか2.0といった数字は、バージョンがアップしたことを指します。

商品やサービスの用途は変わらないけど、技術の進化でその価値が変わったりすることがそれにあたります。

携帯電話を例にしてみましょう。

初めて携帯電話が登場したのは、1988年。当時は肩掛けのショルダーフォンでした。

そして1999年にガラケーが登場し、2009年にスマートフォンが登場しました。

携帯電話は、電話という機能の技術進化によって様々なコミュニケーションができるようになりました。

これにより人々のライフスタイルや社会のシステムも大きく変わったと思います。

たとえばこの進化を数字にすると、ショルダーフォンが1.0、ガラケーが2.0、スマホが3.0といえます。

Webも1.0→2.0→3.0と進化している

携帯電話が進化したように、Webも1.0→2.0→3.0と進化しています。概要をまとめると次の通りです。

Web1.0→コンテンツを見るだけの時代
Web2.0→コミュニケーションする時代
Web3.0→ユーザーが基盤をつくる時代

では具体的に、1.0から解説していきます。

Web1.0→2.0→3.0は何が進化したのか?

ここからは、Web1.0から3.0までの歴史について解説します。

Web1.0 はコンテンツを見るだけの時代

Web1.0は、コンテンツや情報を見るだけの時代でした。

たとえばYahooやGoogle、個人のホームページ、ブログなどのサービスが台頭し始めた1990年~2004年の間をWeb1.0と考えて良いです。

この時代は、コンテンツを見るだけ、コミュニケーションが一方通行というのが特徴です。

Web2.0 はネット上でコミュニケーションする時代

Web2.0は、情報発信と閲覧者がネットを介してコミュニケーションができるようになった時代です。

TwitterやYouTube、Facebook、Instagram などの SNSサービスが普及したことで、誰でも簡単に、テキストや画像、動画を使って情報発信することができるようになり、双方向のコンテンツが楽しめるようになりました。

しかし多くの人と気軽に繋がれるようになった一方、大きな問題も発生します。

SNSが世界中で使われるサービスになった → GAFAのようなIT企業に大量の個人情報が集まる → サイバー攻撃でセキュリティ面でのリスクが問題になってきた。

つまりは、特定の企業に自分の情報を預けておくと危険じゃね?というのが注目されるようになったわけです。

これによりWeb3.0の時代に突入します。

Web3.0 はセキュリティ進化でユーザー間で基盤をつくれる時代

こうしたセキュリティリスクに対して、社会のシステムや技術が発展しWeb3.0の時代が到来します。

いわばWeb3.0は、セキュリティリスクをちゃんと考えて自分のプライバシーを守ろうね、というメッセージなのです。

これによって注目を浴びたのが「ブロックチェーン」の技術です。

ブロックチェーンは、ネット上の取引を適切に記録できる技術で、不正や改ざんができないため、信頼性の高い取引ができると言われています。

たとえば、Aさんが高級ブランド品をBさんに売って、BさんがそれをCさんに売って、と繰り返したとします。

ブロックチェーンは、このAさん→Bさん→Cさんに渡った記録を取引データ=証拠として残していくことができます。

そのためデータにない情報(第三者による改ざん)は不正であると判断できます。

このブロックチェーン技術によって、特定企業に自分のプライバシー情報を渡すことなく様々な取引ができるので、プライバシーやセキュリティ問題が解消されると言われています。

そしてこのブロックチェーン技術を活用した成長産業がNFT、Crypto、DAO、DeFiといった分野です。

Web3(Web3.0)で何が変わるのか

Web3(Web3.0)の時代で何が変わるのかといえば、4つあるかと思います。

1つ目は、国境を越えたコミュニケーションが可能になること

2つ目は、セキュリティのレベルが上がること

3つ目は、広告をコントロールできるようになること

4つ目は、銀行というシステムがなくなるということ

これらを解説していきます。

国境を越えたコミュニケーションが可能になる

日本ではSNSなどのサービスを通じて多くの人とつながることは可能ですが、一部の国では規制によってインターネット接続やサービス利用が制限されています。

たとえば中国ではGoogleやTwitter、YouTubeへのアクセスをすることができません。

しかしWeb3.0では、特定の誰かによって管理される(中央集権)がないため国境を越えて世界中の人々とつながることが可能になります。

セキュリティのレベルが上がる

先ほどお伝えしたようにWeb3.0ではブロックチェーン技術によりセキュリティのレベルが上がります。

ブロックチェーンによって取引データが暗号化され、なおかつデータの不正や改ざんができないので信頼性の高い取引が可能になります。

企業に預けた個人情報が流出する、といったリスクを抱えることもなくなっていきます。

広告をコントロールできるようになる

Web3(Web3.0)では、ネット上の広告を自分でコントロールできるようになります。

理由は、個人情報や行動データを自分で管理できるようになるため。

ちょっと分からないと思うので例をあげてみます。

たとえばインターネットやSNSを使っているときに、広告が何度も表示されて「うざったい」と感じたことが一度はあるはず。

これが起きる原因は、あなたの個人情報が広告主側に渡っているためです。

しかしWeb3(Web3.0)では、あなたのデータはあなた自身が管理できるようになるので広告表示を自分で決めることが可能になります。

さらに言うと、あえて広告を見たり情報を提供することで「報酬」を受け取るということもできるようになります。

こういったことができるようになるのがWeb3.0の特徴といえます。

銀行というシステムがなくなる

Web3.0は、従来の金融システムを破壊します。

では銀行の役割を考えてみましょう。

銀行というのは、お金を管理する役割を持ち、入金や出金の際に手数料を得ています。

しかし、中央に管理者を置かない Web3(Web3.0)では、お金を管理するという役割そのものが不要となります。

そのため、銀行というシステムがなくなるというわけです。

今後は銀行の窓口で長時間待ったり、ATMの営業時間を気にしたり、行列に並ぶということがなくなり、スマホ操作ひとつで簡単にお金の管理ができるようになっていきます。

Web3(Web3.0)で準備しておきたいこと

最後に、Web3(Web3.0)の時代に準備しておくべきことを解説していきましょう。

準備しておくべきことは3つです。
・仮想通貨を始める
・NFTを始める
・ブロックチェーンを始める

これについて解説していきます。

仮想通貨を始める

準備しておきたいのは「仮想通貨」ですね。

仮想通貨とは、ブロックチェーン技術を用いたデジタル通貨のことです。

代表的なもので言えば、「ビットコイン(BTC)」「イーサリアム(ETH)」といったものが挙げられます。

暗号資産とも呼ばれており、その信頼性や安全性から注目を浴びています。

そして仮想通貨を始めるには、まず仮想通貨取引所の口座を作る必要があります。

口座つくるのって大変じゃないの?と思うかもですが、銀行窓口で口座開設するのと同じ原理です。

コインチェック」や「ビットフライヤー」のような安心できる取引所で口座をつくるのがおすすめです。

NFTを始める

NFTとは、「Non-Fungible Token」の略語で、「非代替性トークン」と訳されます。

聞きなれない言葉なので、よく分からないですよね。

カンタンにいうと、この世にひとつしかないよねという証明がされているモノやデータ、通貨を指します。

たとえば有名アーティストがつくった画像や動画、音楽は本来その人自身が所有者であり、著作権を持っています。

しかし現代の社会は、コンテンツコピーが容易にできてしまうため、本物と偽物を見分けるのが難しくなっています。

こういった背景もあり、ホンモノを証明するために生まれたのがNFTなのです。

NFTは、世界の市場で見ると2021年で約5兆円の市場があり、2025年には9兆円ともいわれているので、ビッグウェーブの到来となりそうです。

NFTを始めるなら、海外のNFTのOpenSea、日本ではCoincheck NFT(β版)のサービスを使ってみるのがおすすめです。

ブロックチェーンを始める

仮想通貨やNFTがよく分からない!という人はブロックチェーンを活用したゲームを始めてみると良いかもです。

ブロックチェーンゲームはGameFi(ゲームとファイナンスの造語)とも呼ばれ、遊びながら稼げるということで注目されています。

遊びながら稼ぐってどういうこと?何するの?と疑問に思いますよね。

たとえばですが、ゲーム内で運よくレアなアイテムをGETできても、それを他人に売ることができないのが従来のゲームです。

ブロックチェーンゲームの場合、このレアアイテムを売って、実際のお金にすることができます。

つまり、好きなゲームで遊んでたらいつの間にか稼げていた、というのが実現できるわけです。

このブロックチェーンゲームで人気を集めているのが、Axie Infinity(アクシーインフィニティ)、Crypto Spells(クリプト・スペルズ)、The Sandbox(ザ・サンドボックス)です。

ゲーム名で調べれば攻略ガイド情報などもたくさんあるので、不安な人は有名どころのゲームから始めてみるのが良いかもです。

まとめ

今回は、Web3(Web3.0) について解説してみました。

まとめると以下の通り。

・今よりプライバシーやセキュリティが進化する
・その根幹はブロックチェーン技術
・金融や業界のシステムが変わる
・個人の稼ぎ方が変わる

スマホの登場以来の大変革なので、時代は大きく変わるんじゃないかなと思います。

この時代に乗り遅れないように日々学習しつつ、新しい技術に触れて、慣れていくことが大切です。

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