Webマーケティングの資格は取ったほうがいい?
資格があると何に役立つの?
どんな資格を取ったらいいか分からないんだけど・・

こんな悩みにこたえます。
●本記事の内容
・最新のWebマーケティング資格が分かる
・Webマーケティング資格の必要性が分かる
・何に役立つのか分かる
この記事を書いている私は、Webマーケターとして10年以上経験を積み、マーケターを採用したり人材を紹介する側にいます。
こうした経験をもとに、最新のWebマーケティング資格や、必要性、役立つかどうかついて解説していきます。
Webマーケティング資格は取ったほうが良い? →不要です

まずWebマーケティングの資格は取った方が良いのか?と言う点について解説します。
私が思うに、資格は不要だと思っています。
資格があった方が良いという意見もありますが、資格取得に時間をかけるよりも手を動かして実体験を積みましょう。というのが私の考えです。
私自身もそうやってWebマーケターとしてキャリアステップしてきましたし、実際に資格はほとんど持っていません。
資格がない私ですが、20代後半でマーケの責任者をしていましたし、同年代よりも高い年収ももらっていました。
もちろん、資格自体を否定するつもりはないです。
資格にはメリットとデメリットがありますので、まずはそこから解説していこうと思います。
資格を取るメリットとは
Webマーケティングの資格を取るメリットは3つあります。
- Webマーケティングに詳しくなれる
- 実務に活かせてキャリアアップができる
- 自信がつき転職に有利
Webマーケティングの概要を学び、詳しくなることができれば仕事の選択肢が広がります。
そして、実務に活かすことができればスキルがつき、キャリアアップにもつながります。
またそういった経験や資格を取れたという自信がつくことで、転職時に有利に働くこともあります。
資格を取るデメリットとは
Webマーケティングの資格を取るデメリットとしては2つあります。
・必要性のない資格まで取ってしまう
・費用がかさむ
Webマーケティングの資格は種類がたくさんあるので、必要としないものまで取ってしまう方もいます。
そうなると、お金だけがかかってしまい実際に使わない資格まで取ってしまうという状況になりかねません。
なので、自分にあった資格と費用のバランスを見極める必要があります。
Webマーケティングで必要とされるスキルとは?

Webマーケティングの仕事をするうえで必要とされるスキルは何か?
これが分かれば、どんな資格を取ればいいか分かります。
Webマーケティングをするうえで必要になるスキルは次の3つです。
<Webマーケティングの仕事で必要とされるスキル>
①仮説を立てる力
②企画をつくる力
③実行する力
ではひとつずつ解説していきましょう。
①仮説を立てる力(仮説力)
Webマーケティングというのは「Web上で行うマーケティング」ですので、顧客の顔を見たり会話したりすることができません。
そのため、顧客から直接的に悩みやニーズを聞くことができないため、顧客が抱える課題を「仮設定」していく必要があります。
この仮設定のことを「仮説を立てる」といいます。
Webマーケターは、こういう人はこんな悩みがあるはずだよね、これがニーズだ、という仮説を立てる力がないと成り立たない仕事なのです。
②企画をつくる力(企画力)
先ほどの仮説に基づき、実際に何をするのか企画を立てる力も必要です。
仮説に合わせて、商品コンセプトやページ上での見せ方を見直したり、改善策を立てるのが企画です。
マーケティングのフレームワークである、3C分析や5W1Hを使っていくこともあります。
情報を分析したりフレームワークを駆使して、実現可能な企画をつくるのもマーケターの仕事のひとつなのです。
③実行する力(実行力)
最後は実行する力です。
立てた仮説に基づいて企画を立てたら、それを実行に移します。
Webマーケターは、仮説と企画、実行までがワンセットです。
成果を追い求め、愚直に推進していく実行力こそWebマーケターに求められる力なのです。
Webマーケティングで本当に必要な資格とは

先ほど紹介した3つのスキルと資格をセットにして本当に必要な資格について解説していきましょう。
①仮説力を身につけるのにおすすめの資格
Webマーケティングで求められるスキル「仮説力」をつけるには、まずは「調査・分析力」を身につける必要があります。
なぜなら根拠となる情報や正しい数字、事実情報がないと仮説を立てることができないからです。
その情報集めに必要なのが、調査と分析力です。
調査力はその名の通り正しい情報を集めるスキルで、リサーチ力とも呼ばれます。
分析力は、起きている事実から原因や要因を突き止めるために必要な力です。
では「分析力」が身につく資格を紹介します。
分析力が身につくおすすめのWebマーケティング資格
・ウェブ解析士
・統計検定
・ウェブアナリスト検定
では3つの資格について解説していきましょう。
✓ウェブ解析士
ウェブ解析士とは、Webのアクセス解析の知識、データ分析などのスキルアップを目的とした資格です。
認定資格 | ウェブ解析士 |
内容 | Webのアクセス解析の知識、データ分析などのスキルアップを目的とした資格 |
受験料 | 22000円~33000円(税込)で講義形式(オンライン可) |
試験内容 | ウェブ解析士には3つの認定クラスに分かれ、 それぞれのスキルレベルに合わせて習得することが可能 ①ウェブ解析士 →実務担当 ②上級ウェブ解析士 →戦略立案やKPI設計 ③ウェブ解析士マスター →講師 |
合格基準 | 各クラスの合格基準以上で認定が得られる |
要約するとWebマーケティングの実務に近い形で学べて、仕事に役立つという資格です。
肩書きとして使えるので資格としての価値も高く、Webマーケティングの副業でも活かせます。
本業、副業どちらも活かしたい方におすすめです。
✓統計検定
統計検定とは、統計に関する知識や基礎応用などの活用を目的とした検定です。
認定資格 | 統計検定 |
内容 | 統計に関する知識や基礎応用などの活用を目的とした検定 |
受験料 | 3500円~7000円(税込)で試験会場にて受験 |
試験内容 | 知識と活用力を問う試験の2つに分かれる ①知識を問う試験 →データ解析などの基礎的能力、確率の活用 などの応用能力まで、階級に分けて統計活用に関する知識のテスト ②活用力を問う試験→公的統計の活用、調査データの利活用、 データ解析などデータサイエンスに関するテスト |
合格基準 | 合格基準以上で認定が得られる |
統計検定は、データの解析に特化しているため、大量のデータを見て解釈を加えたり、示唆を出すのに役立ちます。
Webマーケティングの仕事では、データを分析するスキルとして活用できます。
データサイエンティストを目指す方におすすめです。
✓ウェブアナリスト検定
ウェブアナリスト検定は、Google Analyticsを用いたアクセス解析や、Web解析に必要な知識の習熟を目的とした検定です。
認定資格 | ウェブアナリスト検定 |
内容 | Google Analyticsを用いたアクセス解析や、 Web解析に必要な知識の習熟を目的とした検定 |
受験料 | 16,000円~240,00円(税込)で試験会場またはオンライン受験 |
試験内容 | WEBマーケティングの専門用語の意味を問う問題 |
合格基準 | 各コースで40%以上且つトータル75%以上で認定が得られる |
証明 | 認定証または名刺などに利用できる認定ロゴが発行される |
ウェブアナリスト検定は、データ解析の知識をつけるのに役立ちます。
Webマーケティングの仕事でデータを使った分析、解析をされる方におすすめです。
②企画力を身につけるのにおすすめの資格
Webマーケティングで求められるスキル「企画力」を鍛えるには、マーケティングのフレームワークの理解が必要です。
しかしこうした企画力を鍛えるための資格は、現時点でありません。
事業のビジネスモデルやサービス業態によって企画の考え方が変わるため、汎用的な学習方法がないものと思われます。
フレームワークを学ぶには、グロービス学び放題などの学習商材がおすすめです。
③実行力を身につけるためにおすすめの資格
Webマーケティングで求められるスキル「実行力」を鍛えるには、「運用力」が必要です。
運用力とは、サービスやツールを使ってWebマーケティング施策を実行するのに必要な力です。
ではこの運用力が身につくおすすめの資格を紹介します。
運用力が身につくおすすめのWebマーケティング資格
・Google広告認定資格
・Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
・マーケティング・ビジネス実務検定
・IMA検定
・Webディレクター試験
詳しく解説していきます。
✓Google広告認定資格【無料】
Google広告認定資格とは、Googleの広告メニューであるAdwords(アドワーズ)の習熟度を認定する資格です。
認定資格 | Google広告認定資格 |
内容 | 「Google AdWords」の知識に関する習熟を認定する資格 |
受験料 | 無料、インターネットで受験可能 |
試験内容 | ・広告掲載の基本であるGoogle 広告基礎理解 ・検索広告またはディスプレイ広告に関するAcademy for Ads のいずれかのテストに合格すると認定が得られる |
合格基準 | 正解率80%以上で合格 |
証明 | Googleの公式サイト「Google Partners」に 自分のプロフィールを公表できる |
Google広告認定資格は、Webマーケティングの広告運用に役立つため、運用スキルを身につけたい方におすすめです。
✓Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)【無料】
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)とは、Googleアナリティクスの知識習熟度を認定する資格です。
認定資格 | Googleアナリティクス個人認定資格 |
内容 | 「Googleアナリティクス」の知識に関して習熟を認定する資格 |
受験料 | 無料、インターネットで受験可能 |
試験内容 | ・アナリティクスに必要なレポート内容や機能の理解度 ・Googleアナリティクスの設定や仕組み全体の理解度 |
合格基準 | 正解率80%以上で合格 |
Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Webマーケティングのデータ分析に役立つため実務スキルを身につけたい方におすすめです。
→Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)【無料】はこちら
✓マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定とは、幅広いマーケティング知識の習熟度を認定する検定です。
認定資格 | マーケティング・ビジネス実務検定 |
内容 | 幅広いマーケティング知識の習得を目的にした検定 |
受験料 | 受験料は5700円~18400円(税抜)でインターネットで受験 |
試験内容 | 検定にはステップがあり、マーケティングの知識や理論のほか、 実際の仕事に役立つ実務知識を学べる ・戦略立案レベルのA級 ・マネジメントレベルの準A級 ・オペレーションレベルのB・C級 |
合格基準 | 各階級の合格基準以上で認定が得られる |
マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティングの知識から実務まで学べるため、Webマーケティングを仕事で活かしたい、副業してみたい方におすすめです。
✓IMA検定
IMA検定とは、現場で必要なスキルやノウハウを学び、実務能力計測を目的にした検定です。
認定資格 | IMA検定 (Internet Marketing Analyst※インターネットマーケティングアナリスト) |
内容 | 現場で必要なスキルやノウハウを学び、実務能力計測を目的にした検定 |
受験料 | 18000円~25000円(税抜)でWEBテスト形式 |
試験内容 | 2種類のスキルアップコースがあり、講義後に認定試験がある 「Standardコース」:ネット集客や分析、課題抽出 「Professionalコース」:広告配信、成果創出、レポート作成 |
合格基準 | 各コースの合格基準以上で認定が得られる |
証明 | コースに合格すると、「IMA検定Standardコースホルダー」や 「IMA検定Proffessionalコースホルダー」として認定が得られる |
IMA検定は、データ分析や課題抽出が学べるため、Webマーケティングを仕事に活かしたい、副業してみたい方におすすめです。
✓ウェブディレクター試験
Webディレクター試験とは、プロジェクトを成功に導くWebマーケターとしての論理的思考力とスキル、Webディレクションスキルの習熟を目的とした試験です。
認定資格 | ウェブディレクター試験 |
内容 | Webマーケターとしての論理的思考力とスキル、 Webディレクションスキルの習熟を目的とした試験 |
受験料 | 10000円(税抜)でWEBテスト形式 |
試験内容 | WEB制作の工程管理、要件を導き出すための現状分析、 プロジェクト企画、サイト全体の構造設計、集客施策の 立案から実施まで、専門知識が問われる試験 |
合格基準 | 正解率70%以上で合格となり認定が得られる |
ウェブディレクター試験は、リーダーとしてメンバーをまとめたり、Web全体のプロジェクトを進めたい方に役立つため、よりレベルの高い仕事やWebマーケティングのキャリアアップを目指す方におすすめです。
資格があると転職に有利なの?→NO

Webマーケティングの資格があれば転職やキャリアアップで有利、というのは誤解です。
私も採用する立場ですが、資格が有利に働くことはありません。
資格で採用されるケースはほとんどなく、それよりも資格を取った目的やそれをどう活かしたいかという視点を重視します。
なぜその資格を取ったのか、どう活かしたいかというのを回答できるようにしておくことが大切です。
Webマーケティングを本格的に学びたいならスクールもあり

どんな資格にも言えることですが、資格というのは実践よりも学習に重点が置かれています。
学習したことを活かして稼ぐためには、その機会を自分で探す必要があります。
そのため資格だけで食べていけるようになることは、はっきり言って難しいです。
短期間で学習と実践、機会を得て稼ぎたい方はWebマーケティングスクールに通うのも良いでしょう。
Webマーケティングスクールなら短期集中ができる
Webマーケティングのスクールとは、短期間でWebマーケティングの知識から実践までを一気に習得する学校のようなものです。
オンラインでの講義もあるので、時間や場所に制限がなく効率よく学習することができます。
自分のペースで学習できない方、だれかと切磋琢磨したい方はスクールに通うのもアリです。
Webマーケティングスクールについてはこちらで解説していますので参考にどうぞ。
まとめ:資格の取得は自由だが、目的を持とう
Webマーケティングに必要なスキルと資格について解説してきましたが、大事なことは資格取得を目的にしないことです。
資格があれば何とかなる、という時代ではありません。
資格を持って、どう活かしたいのかどういうキャリアを歩みたいのかという視点を持って取り組むことをおすすめします。
とはいっても資格を取るかどうか迷っている方もいると思いますので、そういった方は、まず今日何をするか、明日何をするかを決めて行動してみましょう。
成功している人は、何か情報を得たあとに必ず一歩目を踏み出します。
この記事を最後まで読んでくれたあなたなら、その気質があるはずです。
無料の資格を取得してみる、マーケティングスクールの無料相談会に行ってみる、なんでも良いのです。
行動が大事です。