Webマーケティングとデジタルマーケティングって何が違うの?
どんな仕事があるの?
こんな疑問にこたえます。
●本記事の内容
・Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いを解説
・Webマーケティングとデジタルマーケティングの仕事が分かる
この記事を書いている私は、10年以上デジタルマーケティングの仕事をしてきました。
そのため「Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いについて」解説していきます。
Webマーケティングとデジタルマーケティングは「領域」が違う
まずWebマーケティングとデジタルマーケティングの違いについて解説します。
両社には明確に違いがあって、それはWebに限定しているかどうかです。
Webマーケティング→Webに限定したマーケティング手法
デジタルマーケティング→Webに限定しないオンライン全体のマーケティング手法
図解すると、次の通りです。
マーケティングの中に、デジタルマーケティングがあり、さらにその中にWebマーケティングが含まれている、と考えると良いでしょう。
ではWebマーケティングとデジタルマーケティングそれぞれ何をするのか解説していきましょう。
Webマーケティングとは「Webに限定した施策」
Webマーケティングでは、Webに限定した施策を行っていきます。
たとえば、インターネット上で広告を出したり、SEO対策としてコンテンツ記事を書いたり、SNSを使って情報発信するなどの施策を行うことで、売上を上げていきます。
詳しくは「Webマーケティングとは?いまさらきけない基礎知識」で解説しています。
デジタルマーケティングとは「Webに限定せずオンライン全体の施策」
デジタルマーケティングは、Webに限定せずに行うオンライン全体で施策を行っていきます。
たとえば駅や道などで見かけるデジタルサイネージや広告、アプリ、デジタル技術を応用しているARやVR、他にもブロックチェーンやNFT、YOUTUBEやTikTok動画など、オンライン全体を活用しながら売上を上げていきます。
デジタルマーケティングは、Webサイトだけでなくすべての顧客接点に合わせてデジタル上でコミュニケーションを行うため広範囲に渡るのです。
詳しくは「デジタルマーケティングとは?基礎と手法を解説」で解説しています。
Webマーケターとデジタルマーケターの仕事
ここからは、Webマーケターとデジタルマーケターの仕事について解説していきましょう。
Webマーケターの仕事
Webマーケティングを行う「Webマーケター」は、自社のWebサイトやECサイト(ショッピングサイト)に顧客を誘導し、利用してもらい、売上を上げる仕組みをつくるのが仕事です。
この仕組みをつくるべくWebマーケターは、集客、接客、リピーター施策を行います。
詳しくは「Webマーケターとは?仕事内容やスキル、年収」で解説しています。
デジタルマーケターの仕事
デジタルマーケティングを行う「デジタルマーケター」は、オンライン全体を活用して売上を上げる仕組みをつくるのが仕事です。
この仕組みをつくるべくデジタルマーケターは、オンライン全体を統合した集客、接客、リピート施策を行っていきます。
詳しくは「デジタルマーケターとは?仕事内容や必要なスキル、年収」で解説しています。
Webマーケター、デジタルマーケターの年収やキャリアアップ
Webマーケターとデジタルマーケターのそれぞれの仕事について紹介してきましたが、デジタルマーケターのほうが仕事の領域が広く、より専門性の高さが求められます。
そうなると気になるのが「年収」でしょう。
それだけ難しい仕事なら、キャリアアップすることで高年収が期待できるはずです。
ここからは年収やマーケターのキャリアアップについて解説していきましょう。
Webマーケターの年収
まずWebマーケターの年収について解説します。
求人サイトや転職市場を調査すると、Webマーケターの平均年収はおよそ300万円~800万円といったところ。
なぜそこまで幅があるのかと言うと、選ぶ業界や職能(プレイヤーか管理者か)によって異なるためです。
たとえば利益率の低い業界では、給与水準がそもそも低くなります。
反対に、利益率の高い業界であれば役職がなくても給与が高いケースもあります。
もし年収を上げたいのであれば、利益率が高い、流通規模が大きい、成長産業のWebマーケターとしてのキャリアを選んでいくと良いでしょう。
詳しくはこちらの記事が参考になるかと思います。
デジタルマーケターの年収
次にデジタルマーケターの年収について解説します。
求人サイトや転職市場を調査すると、デジタルマーケター平均年収は、およそ400万円~1000万円といったところです。
こちらもWebマーケター同様に、業界や職能によって異なるので年収に幅があります。
デジタルマーケター募集と言いつつ、実態はWebマーケティングという求人も数多くあり、こういった企業の給与水準は低い傾向があるので注意しましょう。
狙い目はやはり成長産業のデジタルマーケターでしょう。
アプリや動画、サイネージ、ネットCMなど流通金額が大きい産業であれば給与水準も高い傾向があるので、そういったキャリアもおすすめです。
こちらの記事でより詳しく取り上げています。
まとめ
今回はWebマーケティングとデジタルマーケティングの違いについて解説してきました。
違いとしては、Webに限定しているかオンライン全体かという点です。
デジタル技術の発展とともに、顧客接点は複雑化していきます。
Webだけに限らずオンライン全体で顧客とコミュニケーションが必要になっていくことは明確なので、デジタルマーケターの需要もどんどん増えていくことが予想されます。
すでにWebマーケティングを学んでいる方はデジタルマーケターとしてのステップアップ、これからマーケターを目指す方も、ゆくゆくはデジタルマーケターを目指して経験を積んでいくことが必要となるでしょう。