・Webマーケティングって何のこと?
・具体的な仕事を知りたい
こんな疑問にこたえます。
ぼくは、SEOや広告といったWebマーケティングの経験が10年以上ある、現役マーケターです。
この記事では、分かりやすく「Webマーケティング」について解説していきます。
Webマーケティングとは、Webを活用して売上を上げる手法
Webマーケティングとは、「 Webを活用して売上を上げる手法 」です。
たとえば、インターネット上で広告を出したり、SEO記事を書いたり、SNSを使って情報発信したりして集客を行い、モノやサービスを売って利益を上げることを「Webマーケティング」と呼びます。
Webマーケティングをうまく活用して「売れる仕組み」をつくれば、継続的な利益を上げることができます。
ではどういった仕組みをつくれば売上が上がるのかを解説していきましょう。
Webマーケティングで売上げを上げるには、3つの柱が重要
Webマーケティングで売上げを上げるには、「3つの柱」をうまく組み立てる必要があります。
その3つの柱とは「集客」「接客」「リピート」です。
これをしっかり組み立てると、継続的に売上げをあげる仕組みをつくることができます。
3つの柱を具体的に解説すると、
- 集客:Webを使ってどうやって顧客を連れてくるか?
- 接客:顧客にどんな接客をすれば買ってくれるか?
- リピート:顧客に買い続けてもらうにはどうしたらいいか?
といった感じです。
この3つを組み合わせて、売上げをあげる仕組みをつくることが「Webマーケティングの本質」です。
ではこの3つの柱について、施策とひもづけながら解説していきます。
Webマーケティングの「集客」施策
Webマーケティングで最も重要とされる「集客」。
どんなに良い商品やサービスでも、認知がないと売れません。
商品を売る、サービスを売るならまずは集客方法を学ぶことが優先です。
紹介する集客方法は4つ
①SEO(検索エンジンの最適化)
②Web広告 (リスティング、ディスプレイ広告)
③SNS(ソーシャルメディア)
④MEO(マップエンジンの最適化)
では、これらの集客施策について解説していきましょう。
①SEO(検索エンジンの最適化)
集客の代表格と言えばSEOです。
SEOとは、GoogleやYahooなどの検索結果で自社のサイトを上位に表示させる施策です。
検索サイトの上位に表示されることで、多くのユーザーの目に留まり集客がしやすくなります。
しかしSEOは、内部対策と外部対策といった方法があり、それぞれ専門性の高い知識やスキルが必要とされるので、習得に時間がかかります。
②Web広告 (リスティング、ディスプレイ広告)
SEOと同じように代表格とされるのがWeb広告です。
ネットを使ったWeb広告は、様々なWebサイト上に出てくる広告全般を指します。
たとえばGoogleやYahooで何かのキーワードを検索したときに上位に出てくる広告をリスティング広告といい、Webサイトを閲覧しているときに記事内や右側など様々な場所に出てくる広告はディスプレイ広告といいます。
これらはWebマーケティングの中でも、短期的に集客ができるため、多くの企業が活用しています。
③SNS(ソーシャルメディア)
SNS(ソーシャルメディア)とは、ツイッターやフェイスブック、インスタ、TikTokなどの拡散性のあるサービスを指します。
SNSを使えば、不特定多数のユーザーに情報を伝達したり拡散することが可能なので、現代では「SNSマーケティング」として確立されています。
SNSは無料でアカウントが作成できますし、運用も手軽なので低コストの集客施策として活用されています。
SNSには広告もあるため、例えばフォロワーが少ないアカウントでもお金をかければ集客を行うことができるのが特長です。
④MEO(マップエンジンの最適化)
MEOとは、Googleマイビジネスの情報を上位に表示させる施策です。
Googleマイビジネスを活用すると、Googleマップや検索サイトの上位に店舗の場所や口コミ評価などが自動で反映されるようになります。
Googleマイビジネスの登録は無料なので、必須でしょう。
Webマーケティングの「接客」施策
集客ができるようになったら、次は顧客に対して「接客」をしていく必要があります。
店舗は対面接客が可能なため、顧客の悩みを聞いて提案し購入に繋げることはできますが、ネット上ではそれができません。
そのためサイト内の情報を分かりやすくしたり、悩みを解決するコンテンツや情報提供をして、商品やサービスの購入をしてもらう必要があります。
紹介する接客方法は2つ
①LPO(ランディングページの最適化)
②EFO(入力フォームの最適化)
では、これらの接客施策について解説していきましょう。
①LPO(ランディングページの最適化)
LP(ランディングページ)とは、GoogleやYahooの検索結果を経由して、Webサイトに訪れたユーザーが最初に見るページのことを言います。
商品やサービスを買ってもらうには、ページを見たユーザーに「買いたい」と思わせる工夫が必要です。
たとえば、ユーザーの悩みを解決する文章を書く(セールスライティング)、商品の魅力が十分に伝わるデザインにする、購入ボタンを分かりやすくする、といったことをしていきます。
これらの取り組みを総称して「最適化する」といいます。
Webマーケティングでは最適化という言葉がちょくちょく使われるので覚えておくと良いです。
②EFO(入力フォームの最適化)
EFOとは、モノやサービスを購入する際に行う「入力フォーム」を最適化する接客施策です。
たとえば、入力フォームの必須項目を最小限にしたり、フォームに補足文章をつけたりすることでユーザーがスムーズに商品を購入できるようにしていきます。
せっかく良い商品でも、入力フォームが分かりにくいとユーザーが諦めてしまうことがあるので注意が必要です。
Webマーケティングの「リピート」施策
商品やサービスを一度利用してくれた顧客に対して、買い続けてもらうために行うのがリピート施策です。
Webマーケティングでは、CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)とも呼ばれます。
経営の神ピータードラッカーも、売上の8割はリピーターから生まれるという名言を残しているくらいリピートは重要です。
同じように「1:5の法則」でもリピーターは重要であるとされています。
紹介するリピート方法は2つ
①メールマガジン
②アプリ
では、これらのリピート施策について解説していきましょう。
①メールマガジン
モノやサービスを利用した顧客に対して、定期的に情報を送るのがメールマガジンです。
メールマガジンは、お得な情報やクーポン、特別なオファー、ニュースやノウハウなど様々なコンテンツを用意しましょう。
メール配信システムを使えば一斉に送ることもできますし、配信停止も自動で処理してくれます。
配信が無料でできるものもあるので、低コストで運用できるのが特徴です。
顧客ごとに個別配信ができるサービスもあるため、有効活用していくと良いでしょう。
②アプリ
リピート施策として活用が進んでいるのが「アプリ」です。
有名なアプリといえばLINEです。
LINEの無料公式アカウントを使えば、購入者に対して情報の一斉発信や、1対1のコミュニケーションができるようになります。
さらにLステップという機能を使えば、登録ユーザーに対して自動的に情報提供を行うことができます。
アプリは情報発信から予約、購入まで一貫してできるので有効策と言えるでしょう。
Webマーケティングに必要なスキルや資格、おすすめのツール
Webマーケティングでは、「集客」「接客」「リピート」の仕組化が必要なものの、そう簡単に仕組みをつくれるものではありません。
Webマーケティングはノウハウはあっても正解がない世界なので、実行した結果を分析したり検証をしつつ、 仕組みにしていくというのが正しい姿です。
施策を実行しつつ仕組化していくために必要なスキルや資格、おすすめのツールをカンタンに紹介していきます。
Webマーケティングに必要なスキル
Webマーケティングを実行する際に必要なスキルは次の通りです。
Webマーケティング実行で必要なスキル
・顧客理解力
・コミュニケーション力
・企画実行力
・仮説思考力
Webマーケティングでは、ネット上にいる顧客を想像しながらモノやサービスを売っていく必要があります。
そのため、顧客の悩みや心理、行動属性など理解するスキルが必要です。
他にもコミュニケーション力や企画を実行する力なども必要になっていきます。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
参考:【保存版】Webマーケターとは?スキルや仕事内容を徹底解説
Webマーケティングに役立つおすすめ資格
Webマーケティングを実行する際には、専門的な知識やノウハウが必要です。
そのため、知識をつけるべく資格の勉強をしたり、検定試験を受ける人がいます。
資格は体系的に学ぶことができるのでおすすめですし、資格や検定などは履歴書にも書くことができるので就職や転職にも効果的です。
Webマーケティングに役立つおすすめの資格は次の通りです。
・ウェブ解析士
・統計検定
・ウェブアナリスト検定
・Google広告認定資格
・Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
・マーケティング、ビジネス実務検定
・ウェブディレクター試験
具体的な資格の内容や、習得方法、費用などはこちらの記事を見てみてください。
Webマーケティングに役立つおすすめツール
Webマーケティングでは、実行して振り返ってまた実行して、というPDCAを繰り返しながら仕組みをつくっていきます。
最短距離で成果を出していくには、データを活用した振り返りが重要です。
この振り返りを行うには、データ分析や解析、検証といったプロセスが必要で、ツールを使っていくと効率的に行うことができます。
こうしたデータ分析や検証に役立つおすすめのツールを紹介していきましょう。
グーグルアナリティクス(Google Analytics)
グーグルアナリティクスとは、Googleが提供している無料の解析ツールです。
誰でもすぐにWebサイト分析ができるようになるため、企業や個人と広く使われています。
グーグルアナリティクスで何が分かるかと言うと、
- 顧客はどうやってWebサイトに来たのか
- Webサイトに来ている人は誰か(年齢や性別など)
- どのページが頻繁に見られているか、売れているか
といったユーザーの行動を見ることができます。
これを使えば、よく見られているページにクーポンを置いたり、逆に見られていないページの対策をしたりと改善策を打つことができるようになります。
サーチコンソール(Search Console)
サーチコンソールとは、Googleが提供している無料の分析ツールです。
ツールを導入すると、
- 自分のWebサイトがGoogleからどう評価されているか
- Webサイトの順位がどのくらいか
- どういった検索キーワードでWebサイトが表示されているか
といったWebサイト上の集客に関するデータを見ることができます。
とくにSEOの観点でWebマーケティングに必須とされているツールです。
Webマーケティングでおすすめの副業
Webマーケティングを学習し、経験を積んでくると副業も夢ではありません。
PCひとつで副業可能な仕事なので、リモートや在宅ワーカーの副業で現在は人気となっています。
Webマーケティングの副業は2000円~30万円まで稼げる幅も広いので未経験者から経験者まで副業されている方がいます。
副業で稼ぎたいという方はこちらの記事がおすすめです。
未経験からIT・Web業界への転職する
Webマーケティングを学び実践していくことで、未経験でもIT・Web業界への転職も可能です。
IT・Web業界は人手不足のため未経験でも転職がしやすい業界です。
未経験OKな転職求人、転職エージェントについて解説していますので、気になる方はこちらを見てみてください。
まとめ
この記事では、Webマーケティングって何?というのを具体例とともに紹介してきました。
デジタル社会においてWebマーケティングの需要はどんどん増していますので、学ばない手はないと思います。
実際、僕は10年近くWebマーケティングをしていますが仕事に困ったことはありません。
とくに現代ではSNSマーケティングの需要が拡大しているので、まずはSNSの学習から始めてみるのも良いかもしれませんね。